2009年12月27日日曜日

イギリスの個人医療保険

イギリスの国民医療保険であるNHSがあまりにも頼りないので、一部の人は別途「個人医療保険」に加入しています。
これにより、受診費用が個人医療保険でカバーれるため、私立の病院に行く(GPから紹介を受ける)事が出来ます。
私立の病院との違いは、治療までの時間を短く出来る事です。例えば、
① GPが紹介を渋らない
GPは医療費削減の目的で、患者をふるいにかける使命を担っているようです。
「NHSの専門医を紹介してください」と言った場合は、「もう少し様子を見てみましょう」が繰り返されますが、
「個人保険に入っているので専門医を紹介してください」と言った場合は、「では、この専門医が、あなたの保険でカバーされるなら紹介しましょう」という答えになります。
② 短時間で専門医に会える
NHSでは、専門医に症状を見てもらえるまでに時間がかかります。ましてやその後の治療に関する事(精密検査や手術など)に月単位の時間がかかります。3ヵ月後のアポイントメントと言われることもよくあります。この時間を大幅に短縮することが出来ます。
よって上の方で「治療までの時間を短く出来る」と表現しました。

さてこの個人医療保険、家族をカバーして費用は年間で20数万円位ですが、あなたは入りますか?
ちなみに私は過去10年間では、プライベートで使った治療費で保険料の元はとっていませんが精神衛生上ずいぶんと助かっています。
入っておくことをお勧めしますが、あくまでも有料の保険ですので、NHSで不安を感じた事があれば、それを機会に考えてみたほうがよいと思います。
(何かの機会にGPで「プライベートならば紹介してもらえますか?」と言ってみて、態度が変わるような経験があるならば、今後に備えて入っておくべし。)

これらは入り比べることが出来ないので、私が入っている特定の保険を薦めることはしませんが、サーチエンジンで以下のようなキーワードを入れるといくつかの保険が出てきます。
「UK private medical insurance」
(ウェブ全体で検索。日本語のみで検索しても出てきませんよ。)
カバー範囲、比較、保険料の見積もりが出来るサイトもあるようです。