2009年12月27日日曜日

航空会社 CAの年収

先日、ブリティシュエアーウェイズ(英国航空)の旅客乗員組合がストライキを計画しました。その理由が賃上げだそうです。
結局中止させられましたが、いったいいくらほどの賃金をもらっているのか気になります。新聞を見てみると幾つかの航空会社との比較が出ていました。 単位はポンドで平均の年収です。
一部の会社は読んでいて賃金の低さに大変驚きました。

British Airwaysは、
基本給29,000ポンド。各種手当てが16,287~18,319ポンド。年次休暇が30~36日間。
海外添乗手当てあり。恵まれた年金、無料旅行。

ヴァージンアトランティックは、
基本給15,500ポンド。年次休暇25日。各種手当てが6,000~8,500ポンド。年次休暇は33日間。
家族含み無料旅行、企業健康保険あり。

Air Franceは、
基本給14,000ポンド。残業手当ては倍の賃金。年次休暇は25日間。
週最大35時間勤務、勤務時の食事代と必要なフライトを支給。

American航空は、
基本給21,570ポンド。手当ては特になし。年次休暇は3年以降は10日間、15年以上は15日間。
泊まり勤務時は手当てあり。国際線添乗時には残業手当あり。

エミレーツ航空は、
基本給7,800ポンド。各種手当てが4,000~6,000ポンド。年次休暇は30日間。
収入はいずれも非課税。家族含み無料宿泊と航空券あり。社員はドバイベースである。

平均値で見た場合、全体的にCAさんの収入は多くないと感じました。その中においてBAは比較的恵まれている方に見受けられます。
それにしても激務でシフトありの客室添乗員としては割に合わない気がします。おまけにイギリスの税金は高いため手取りは少なくなってしまっているはずです。

どうして安いと思うかと言うと、私の勤める会社で採用している経験10年ほどの技術系エンジニアが約40,000ポンド(週40時間で残業代は出ない)くらいで、年次休暇が23日、企業年金と企業保険有りの条件です。

イギリスで思うのは労働者をトコトン安く使おうという企業の姿勢がミエミエな事です。私のような労働者階級では毎日をどうやって生きていくかという事と、さらに失業した場合の不安が常に付きまといます。

私としては会社の労使間の賃金格差が気になります。

シャルルドゴール空港の呼び出しチャイム

パリのドゴール空港に行くと、呼び出し音の前に鳴るチャイムの音が気になりますよね。
携帯のメール着信音に使おうと思って探してみたら下の場所にありました。

http://www.amazon.com/Indicatif-Roissy/dp/B00260PL6K
(2011年リンク先を変更しました)

ちゃんとした"Indicatif Roissy"という曲名があるようです。
本当はMIDIファイルを入手したかったのですが、今のところ見つかりません。
私はとりあえずMMFファイルに変換して着信音に設定することが出来ました。

日本の子供は先進国でずば抜けて「孤独」…幸福度調査

国連児童基金(ユニセフ)は2007年2月14日、先進国に住む子どもたちの「幸福度」に関する調査報告を発表した。(読売新聞から、記事はこちら)
今回は日本の記事を参照しましたが、イギリスでも同じような記事が自国の結果について書いています。イギリスの場合は悲惨な結果が出ました。
Timesの記事(英語)
CNNの記事(日本語)

大変興味深いので、Unisefの日本語サイトからオリジナルのレポートをダウンロード(英文)して読んでみました。 調査結果を見て色々書きたいことはありますが、ここではそのうち一部だけ書きます。

社会ができる事、家庭や親ができる事
イギリスに住んでいる身としては散々な結果に悲しくなりましたが、レポートの中にも書いてあるように経済指標とレポートの結果には関連性がないようです。
国や社会の環境として(文化的な事も含めて)良くない場所である事は事実として認めるべきだと思います。しかしながら個々の質問についてその多くは家庭における「行動と行動指針(しつけ)」によって大きく左右されると思いました。

家庭と親に関連すると思う質問項目:
例えば、食事の内容や、家族との食事、親が与えるもの、親との関係など。

国や社会環境が関わると思う質問項目:
親の失業率、収入、乳児死亡率、未成年妊婦の死亡率、ワクチン摂取率など

マリファナの吸引経験、タバコなど必ずしも上記のどちらともいえない質問項目もあります(それらに寛容な社会がいけない、親が管理していない事がいけない等、それぞれが責任を擦り付けることが出来る)

これらの質問は言ってみれば、国や社会環境への警告として読むよりも親や家庭への警告として読めるのではないかと思いました。
また紙面が限られたニュースで一部の回答について知るよりは、全体の要旨を知るべきだと思いました。
英単語がわかる人は表だけでも良いので、元々のレポートに目を通す事をお勧めします。

欧米の映画で見る「幸せな家族像や家族の絆」などは、イギリスやアメリカにおいては稀有な存在になりつつあるのかもしれません。

(今回の調査では日本について全ての項目の結果が出ているわけではないので、イギリスと日本の比較はできません。)

イギリスの個人医療保険

イギリスの国民医療保険であるNHSがあまりにも頼りないので、一部の人は別途「個人医療保険」に加入しています。
これにより、受診費用が個人医療保険でカバーれるため、私立の病院に行く(GPから紹介を受ける)事が出来ます。
私立の病院との違いは、治療までの時間を短く出来る事です。例えば、
① GPが紹介を渋らない
GPは医療費削減の目的で、患者をふるいにかける使命を担っているようです。
「NHSの専門医を紹介してください」と言った場合は、「もう少し様子を見てみましょう」が繰り返されますが、
「個人保険に入っているので専門医を紹介してください」と言った場合は、「では、この専門医が、あなたの保険でカバーされるなら紹介しましょう」という答えになります。
② 短時間で専門医に会える
NHSでは、専門医に症状を見てもらえるまでに時間がかかります。ましてやその後の治療に関する事(精密検査や手術など)に月単位の時間がかかります。3ヵ月後のアポイントメントと言われることもよくあります。この時間を大幅に短縮することが出来ます。
よって上の方で「治療までの時間を短く出来る」と表現しました。

さてこの個人医療保険、家族をカバーして費用は年間で20数万円位ですが、あなたは入りますか?
ちなみに私は過去10年間では、プライベートで使った治療費で保険料の元はとっていませんが精神衛生上ずいぶんと助かっています。
入っておくことをお勧めしますが、あくまでも有料の保険ですので、NHSで不安を感じた事があれば、それを機会に考えてみたほうがよいと思います。
(何かの機会にGPで「プライベートならば紹介してもらえますか?」と言ってみて、態度が変わるような経験があるならば、今後に備えて入っておくべし。)

これらは入り比べることが出来ないので、私が入っている特定の保険を薦めることはしませんが、サーチエンジンで以下のようなキーワードを入れるといくつかの保険が出てきます。
「UK private medical insurance」
(ウェブ全体で検索。日本語のみで検索しても出てきませんよ。)
カバー範囲、比較、保険料の見積もりが出来るサイトもあるようです。

イギリスの鎮痛解熱薬 パラセタモール

イギリスで風邪をひいたり、熱が出たりすると必ずというほど飲む薬が、パラセタモール(Paracetamol)です。英語では、パラセテモというように発音します。
日本では聞いた事がない名前ですが、「アセトアミノフェン」の別名だそうです。
私は、結構この薬のお世話になります。
インフルエンザの場合でも飲んでよい解熱剤です。また一箱16錠入りが100円ほどで買えるので気軽です。でも一度に大量の服用をすると死んでしまう事があります。特にアルコールと一緒に飲んではいけないそうです。
このパラセタモール、イギリスでは1日に合計4グラムを超えて服用してはならないといわれています。でも日本の基準では1.5グラムだそうです。(また以前に日本でこれを大量服用させた殺人事件がありました。ちなみに9グラムで中毒量、12グラムから致死量だそうです。)
イギリスで市販されている多くの風邪薬はこれを含んでいるので、2種類の薬を飲んだりしないように注意しましょう。

とは言え、私にとっては手放せない薬です。通常は一回あたり1グラムを一日4回まで服用しています。

日本に行っている間にどうしてもパラセタモールを服用したい場合は、「小児用バファリン」を大量に服用することになるようです。(1錠あたり33mgなので、一回30錠を一日4回。一日120錠まで。おなか一杯になりそうだなあ) 多分、お店の人が売ってくれないでしょう。

もしくはパブロンの錠剤も主成分がアセトアミノフェンです。

イギリスのアスベスト問題

とあるきっかけから、イギリスでもアスベストに関する話を専門家から聞く機会があったので書き出してみます。
必ずしも正しくは無いかもしれませんが参考のために記述します。

イギリスにおいてもアスベストの問題(健康被害)は認識されている。
1987年に一般向けの建材の使用は禁止された。
例外として宇宙開発、核開発目的においては依然使用されている。
1987年以前の家では天井に塗ったセメントなどにアスベストは含まれている場合が多い。但し含有率は一般に低く0.01%ほどである。
また1987年以降でもアスベスト建材のデッドストックを使っている業者が一部見受けられるため注意が必要。
またアスベストの吹きつけなどは一般には見られないはずである。よって改装や解体を行わない限り問題はない。
天井などの張替え工事を行う場合には、事前のアスベスト検査が必要である。
仮にアスベストが検出された場合には、部屋をシールドしてから工事を行う事になっており、工事後に屋内の空気に含まれるアスベスト量を測定することになっている。
ちなみに一般家庭内における空気中のアスベスト含有量は、屋外にて検出される量に比べて一般には低い。
屋外にて多く検出される理由は、おもに列車や車のブレーキパッドによるものである。
またロンドンの地下鉄駅などでは、現在でも多くのアスベストが検出される。
との事でした。

私の感想としては
一般建材にアスベストが使われていることを意識していないので、DIYが盛んなイギリスにて自分で改装工事を行った場合、アスベストを吸入してしまう人がいるのではないかと心配になりました。
こちらでは、アスベスト含有を判定した上でそれらを専門に撤去する専門業者もいてビジネスとして確立されているように感じました。
ロンドン地下鉄については、言われてみればアスベストが飛び回っていそうな「ニオイ」がしていそうですが、実際にどれだけの量が検出されているのかは聞きませんでした。

日本において一般に大気中には1立方メートルあたり平均630本あまりのアスベスト繊維が飛散しているそうである。そして日本では2004年までアスベスト含有率が1%以下の製品については生産が許可されていた。
WHOによれば、アスベストは発がん性物質であると勧告しているものの、1立方メートルあたり1万本以下であれば健康上のリスクは著しく低いとしている。

アスベストについては今後積極的に避ける必要があるが、あまりヒステリックになる必要は無いようだ。
とは言え、イギリスや日本を含めて自分で建てていない家などの建材を張り替えたり穴を開ける場合には、アスベストが使われている可能性の認識と十分な注意が必要ですね。

イギリス報道のプライバシー

イギリスで連続殺人犯の容疑者が逮捕されたけど、その報道で容疑者の家の住所を言っている事に気がついた人もいたかもしれない。実際にハウスナンバーまでは言っていないが、これでは個人情報もなにもあったもんじゃない。冤罪だったら大変な事になるぞ。
これらはどうも警察は発表せずともマスコミが報道してしまうようだ。当然ガサいれをすれば、住所がわかるわけであるけどずいぶん節操がないと思う。
大変古い話だけど私の職場の知り合いが自殺してしまった事があった。その時の新聞報道にも住所が載っていた。
アメリカでは、飛行機が墜落しても乗客名簿は公表されないときいた事があるが、イギリスでも列車事故等の際にその身元リストを公表する事はなかったと記憶している。また海外で発生した事故についてもリストは公表していないと思う。

これは、イギリスのマスコミが知っている事を全て発表してしまうという体質があるのかもしれない。

あまり関係ないが、夜に真っ当なTVニュースを見ていても「翌日の朝刊」を紹介するコーナーでタブロイド紙が紹介される事に驚く。つい比較として、「夜のNHKニュースで東スポは取り上げないよなあ」などと思ってしまう。

イギリス内のイスラム教

なんとなくラジオをつけたら、イスラム局がいつのまにか開局していました。
一日中、イスラム音楽や説法のような物を流しています。
こちらに来るまでは知らなかった事なのですが、イギリスってとっても多民族国家です。
イギリスの統計局の発表による、2004年の宗教の割合は、
一位 クリスチャン 71%
二位 イスラム教 3.3%
三位 ヒンズー教 1.2%
シーク教 0.7%
ユダヤ教 0.5%
仏教 0.3%
その他 0.3%
特になし 15%
無回答 7.8%
というところ。
イスラム教は堂々の第二位です。
特にロンドンや周辺地域、大都市では割合が強いようです。例えばLondon Borough of Tower Hamletsというところでは36%がイスラム教。周辺部のSloughでも13%。Birminghamでは15%弱となっています。
日本と異なるのは民族毎に宗教がほぼ分かれている事です。価値観が異なる人たちがよくまあ、社会を形成しているなあと感心してしまいます。

イギリスでは出産費用も無料

さすがにイギリス。出産時に関しても無料です。

まず、赤ちゃんが生まれそうになったら、電話をしてから産院にいきます。(予定日が近づいたからといって産院に入院して出産を待つ事は出来ません。)

もし普通分娩で赤ちゃんが生まれた後は、その産院に一泊か長くとも二泊してから自宅に帰ります。(家に帰ってきた日の午後に庭の芝刈りをしていたという未確認情報もあります。)

帝王切開で出産した場合はたいてい三泊した後に帰ります。無駄な医療費は使いません。

さて上では産院と書きましたが、主に2つのケースがあるようです。

1.総合病院で産む
私の住んでいる街には車で20分弱の場所に総合病院があります。大抵は州都にある一ヶ所の病院で子供を産みます。地域により担当病院が決まっているので、近所の子は同じ病院で生まれている事が多いです。

2.バースセンターで産む。
変な日本語ですが、英語でバースセンター(Birth Centre)という集会所にベッドを並べたような場所があります。病院まで時間がかかるような場所にあるようです。そこには出産する部屋があります。そこで赤ちゃんを産みます。笑気ガス以外の麻酔は使えません。緊急時には、そこから別な病院へ搬送されるようです。

ちなみに自治体や保険組合から一時祝い金が出る事はありません。
このような医療システムは、うらやましいですか?

イギリスでは医療費が無料

イギリスでは医療費が無料という事について、ぜひとも知っておいてほしい事があります。イギリスの医療制度では医療費は無料といわれています。これは、ある面で正しいかもしれませんが私にとっては金銭的な点とリスクの点で大変な負担となっています。

医者に 診て 見てもらうのは確かに無料
まず医者にかかるためにはGPと呼ばれる診療所に行かなければなりません。そこで医者に会うにはお金は必要ありません。
そこでは所見の後にアドバイスや薬の処方をおこなってくれます。ここまでは日本の町の診療所と似ています。でもそれ以上の事は行えません。医療機器はGPにはありません。

病気も患者も待て
そしてGPへは予約が必要です。朝具合が悪いからと言っても午前中に診てもらう事は殆ど期待できません。風邪で熱が出てもGPとの予約は2日後になる事も普通です。

医者は時に命を預かる
GPは自分の手に負えない場合やさらなる検査が必要な場合は適切な病院を紹介できる裁量権があります。でも患者には紹介される病院や医者は選べません。GPの決定に対して、不当な態度や行動で逆らった場合は、患者として医者に会う事を拒否されます。(GPに行くとポスターが貼ってあります。)
ここまでで結構な人数の患者が振り分けられます。毎日お医者さんに通う老人は存在できません。一週間仕事を休んで安静にしていれば直る患者もこの時点で治癒されているはずです。そうでなければ急患として既に救急車で直接病院に運ばれているかもしれません。

ベッドを空ける工夫
GPから検査のために病院を紹介され運よく悪い部分を見つけることが出来ても手術を受けるためには、場合により数ヶ月間待つ事があります。その間に命を落としてしまう事があります。あまりにもこのような事が続いたため医者に罰則を設けたらしいのですが、医者も体制が変らないのにどうすればよいのでしょう。(罰則を設けるとイギリスではベッドが空く仕組みになっているようです。そうです、患者を早く退院させてしまえばよいのです。)

薬づけを防ぐ工夫
GPや紹介された病院から薬が処方された場合、薬の種類に係わらず1種類あたり7ポンド(1500円)ほどの費用がかかります。これは個人負担です。仮に2種類の抗生物質と吐き気をとめる薬との合計3種類の薬が1週間分処方された場合は、一回当たり4500円を払う事になります。仮に領収書をためておいても、税金の年末調整の対象ではありません。
但し高齢者や子供、生活保護者、障害者には薬は無料です。

このような状況でどのように自分と家族を守るかですが、私は家族を含めて 毎月高いお金を払って、個人医療保険に入っています。この場合でもGPに行かなければいけませんが、私立の病院を選べます。またその病院も受け入れまでの待ちの期間が短いです。
私のようなサラリーマンで保険料を払える人の間では一般的なことです。

イギリスの社会医療制度は無料ですが、医療関係者が無料奉仕で働いているわけではありません。国民がお金を払っているのです。そして医療制度のレベルが日本と大きく異なるのです。

日本の医療制度の状況を知っている私にとって、このような低レベルな社会医療制度はとうてい受け入れがたいです。また日本の医療制度改革について論議する際に「イギリスでは医療費は無料ですよ」等と的外れな事を言ってほしくありません。

もっと医療費への割り当てを
もし日本もイギリスと同じような無料にしたいならば、日本の国民はイギリスの低い医療制度の現実を知った上でそれを受け入れ、かつイギリス並みの高い税金に耐えなければなりません。
例えば、
所得税として400万円を超える収入に対しては20%の所得税率を負担する事。また600万円を超える収入に対して40%の所得税率を負担する事。(上記は所得税だけ、そのほかに年金等も払うので、給料が半分近くになってしまう)
そして最低レベルの生活に必要なもの以外の買い物に対して17.5%の税金を負担する事。
上記が不安であればその上で個人医療保険への加入もおすすめします。

日本がこんな医療制度になったらとてもイヤだと思うのですが。

私はイギリスに来てから感じる事は、「教育も医療もお金次第」という悲しい現実。
高い税金を払った結果として用意された「無料のゆりかごから墓場までの社会保障」も選択可能ですがレベルが低すぎます。

救急医療や夜間休日診療については今回は触れていませんので別途書きたいと思います。まあ平日の昼間でも自由に医者に掛かれないのですから、ご想像のとおりですが。

無知を恥じなさい
このめずらしいくらいの格差社会におけるお粗末な医療制度。 日本でこの言葉を聞いた人は「イギリスは医療費が無料」との言葉の裏にある現実を知っておくべきだと思います。 またこのような発言をしている政治家は、己の無知を恥じるべきだと思います。

イギリスのポストコードで住所を調べる

イギリスの住所を見ると最後に6文字のアルファベットと数字の組み合わせがあることに気づくと思います。これが、ポストコード(UK Postcode)と呼ばれるものです。
日本でいうところの郵便番号、アメリカでいうZIP codeです。

全国平均で約11件に一つのポストコードが割り当てられているので、ポストコードと番地さえわかれば、地図上で簡単に見つける事ができます。

ポストコードから正しい住所を調べるには、イギリスの郵便会社であるロイヤルメールに無料登録をすると調べる事ができます。
http://www.royalmail.com/postcode-finder

たとえば、
ポストコードが SW1A 2AA、番地が、10 ならば
10 Downing Street, London

またポストコードを使えば、地図で場所を検索できます。
UKストリートマップ
http://www.streetmap.co.uk/

Google Map(UK)
http://maps.google.co.uk/
検索欄に直接ポストコードを入力する。

なかなか便利ですね。

イギリスのナーサリー 幼稚園

以下の話はイギリスの中でも地域により異なりますが、参考まで

全体的な話:
9月から新学年度が始まる。
私立と公立がある。
入園の順番待ちが、地域により存在する。
公立には学区制が敷かれている地域が多い。

プレナーサリー:
2歳から受け入れてくれる。3歳までの子供が通う。そのためここでは1つのクラスに2学年が混在する場合がある。
まだはっきりと言葉もしゃべらないので、ほとんど保育所状態。
通わせなくとも問題なし。

ナーサリー:
学年度に4歳になる子供が通う。日本で言う幼稚園の年少相当。
通わせなくとも問題なし。

レセプション:
学年度に5歳になる子供が通う。日本で言う幼稚園の年長相当。
学校入学準備の学年と考えられている。学校に付属している場合が多い。
通わせなくとも良いが、学校準備の年なので、ほとんどの人は通う。

高い私立の教育費:
うちの場合、給食費込みで年間おおよそ5000ポンド以上かかっています。(とくに高級なナーサリーではありませんが。)
これでも自治体からの教育費補助が年間1300ポンド程出ているので、実際はもう少し高いです。私立に通う3歳以上の子供が対象のようです。
朝は8:50頃から午後の3:20まで。まるで小学校高学年の授業なみですね。
月曜から金曜日まで毎日通っています。
制服もそろえる必要があります。
よって結構な費用がかかります。

無料の公立の教育費:
たいして公立は無料です。子供をナーサリーに通わせる際に実際にナーサリーに行って、見学して検討しましたが、私の住んでいる地域では、あまり気に入ったナーサリーがありませんでした。とうぜんこれは、住んでいる地域によるので、良いと思ったナーサリーがある場合は、わざわざお金を払って私立に通わせる必要はありません。

ナーサリー選びの際に私が行ったことは、
スクールインスペクションレポートで学区と評価の概要をチェック。
下にリンクを貼り付けました。郵便番号などから地域の学校の評価レポートを読む事ができます。

実際に訪れてみて、通っている子供と先生をチェック。
年に2度ほど放課後に一般の人が見学できるような機会を設けているようです。私はそれを待たずに直接電話してアポをとり、平日の昼間に校長先生に各学年を案内してもらいました。

噂:イギリスでは赤ちゃんが生まれたらすぐにナーサリーの予約をするべきである。
実態:一昔前までは本当。今は地域により異なる。いまでもそのようなところはあるらしい。私の地域のとあるナーサリーでは、入園の半年前から受付でした。また優先度は誕生日の順だそうです。

学校の評価は以下のリンク等で調べる事が出来ます。
Schools inspection reports
Schools performance tables

郵便番号等から地域の学校のリストとその評価を読む事ができます。

イギリスの電話帳 ホワイトページ

イギリスにいる人の電話番号を調べてみましょう。

こちらのBT(ブリティッシュテレコム)のサイトを使うとオンラインで調べる事が出来ます。
http://www.bt.com/phonenetuk/

実際のところ、あまり名前を電話帳に載せる人は多くありません。
日本人は結構乗せている人が多いです。

イギリス、逮捕の話

先日テロの疑いで、20人程イギリス当局に逮捕されました。

イギリス当局が行う「逮捕」ですが実際は「参考人の身柄を拘束した」という意味合いが多いです。これは文字で書くと日本と変わらないように見えますね。

でもイギリスでは事件が発生すると、やたらと逮捕します。そして翌日に釈放される事も多いです。つまり「参考人の身柄をとりあえず拘束して」から取調べを行うようです。

仮に日本で同じ事をした場合は「誤認逮捕だ!」と言われそうですね。特に殺人事件で、即日被疑者を逮捕して、翌日釈放する事など日本ではありえないと思います。(日本では重要事件の場合、72時間+拘留が通常、つまり相当な疑われる理由や証拠がなければ逮捕されない事の方が多いですね。)

大衆意識としては、
日本では、逮捕 =「犯人確保」
イギリスでは、逮捕 =「被疑者へのミーティング強制予約」
というところでしょうか。

「逮捕」の意味について法律的には日本もイギリスも「推定無罪」で変わらないないのかもしれませんが、その運用はずいぶんと異なっているようです。

早くテロ自体とテロ組織が根絶される事を願っています。

2009年12月25日金曜日

イギリスの携帯から日本まで1分10ペンス

イギリスで携帯電話から頻繁に日本へ電話をかける人に適した方法を紹介します。

イギリスには、Vodafone, O2, Orange, T-Mobileの4社とその他回線を借りて運用しているオペレータがありますが、その中から今回はOrangeのプランを紹介します。

OrangeのプリペードSIMに、Call Abroad SIMというプランがあります。
このプランを選択すると携帯電話から日本に1分10ペンス(日本の携帯電話向け通話は18ペンス)という値段で通話が出来ます。

ダイヤル方法も、そのまま日本の相手の番号を入れるだけ。国内通話感覚で日本に電話が出来ることが魅力です。

詳しくはOrangeのウェブサイトのCall Abroad SIMのページに書いてありますが、以下に特徴を日本語で書いてみました。(2007年4月現在)

このプランの1分あたりの通話料を一般のプリペードSIM加入プランと比べると
相手がOrangeの携帯電話向けの通話は、15p(5p高くなっています)
相手がOrange以外の携帯電話向けの通話は35P(同じ値段です)
相手が一般の固定電話向けの通話は、15p(10p安くなっています)

つまり日本への通話は、通常のイギリス国内への通話より安いという事です。

申し込み方法
これから加入する人:
まずプリペードSIMを手に入れましょう。Orangeのウェブサイトでも購入できます。値段は1ポンドです。
そのSIMを登録する際にプランを選択できます。
登録は大まかに言うとOrangeの登録ページで、以下のデータが必要です。
① OrangeのプリペードSIM登録ページへ行く。
② ページに従い、電話番号、もしくはSIMに書いてある番号を入力する。
③ 住所と名前を入力する。そしてプランを選択する。
④ 持っている携帯電話のIMEIを登録する。
プランを選択では「Call Abroad SIM」プランを選びましましょう。

既にOrangeプリペードSIM加入者:
Orangeのカスタマーサービス、450にダイヤルしてプランの変更を申し込むことが出来ます。

それにしても値下げ競争が激しくなってきました。OrangeのSIMも先月までは10ポンドで販売されていましたが、4月から1ポンドに値下がりしたので今回紹介してみました。

プリペードの利点は、お手軽に使いはじめられることですね。

イギリスから安い国際電話

出張や旅行でイギリスから日本へ電話をかける場合。
特別な会員申し込みやクレジットを事前購入せずともかけられる方法があるので紹介します。

詳しくは、Telediscount(外部リンク)のページを見てください。
ここでは簡単にまとめを書きます。
以下ではイギリスの固定電話から日本にかける場合を述べます。

日本の固定電話あて:
まず、アクセス番号である、0844-462-9595に電話をかけます。(07年3月現在)
この番号はダイヤルQ2のようなものですが、通話料込みで1分間あたり2p(約4円)程かかります。繋いだ時点から課金が始まるので注意してください。
その後、アナウンスにしたがい日本の番号を以下の番号でダイヤルします。
00-81- に続けて市外局番の0をとった番号をダイヤル。
この方法では固定電話あてのみに電話をかけることができます。

日本の携帯電話あて:
日本の携帯電話宛の場合は、アクセス番号が0911-501-2525になります。(07年3月現在)
これはイギリス版ダイヤルQ2で、一分あたり15p(30円)程かかります。この番号に繋いだ時点から課金が始まります。
あとは、相手の携帯電話番号をダイヤルします。

アクセス番号はたまに変更になる事があるので注意して下さい。