2009年12月27日日曜日

航空会社 CAの年収

先日、ブリティシュエアーウェイズ(英国航空)の旅客乗員組合がストライキを計画しました。その理由が賃上げだそうです。
結局中止させられましたが、いったいいくらほどの賃金をもらっているのか気になります。新聞を見てみると幾つかの航空会社との比較が出ていました。 単位はポンドで平均の年収です。
一部の会社は読んでいて賃金の低さに大変驚きました。

British Airwaysは、
基本給29,000ポンド。各種手当てが16,287~18,319ポンド。年次休暇が30~36日間。
海外添乗手当てあり。恵まれた年金、無料旅行。

ヴァージンアトランティックは、
基本給15,500ポンド。年次休暇25日。各種手当てが6,000~8,500ポンド。年次休暇は33日間。
家族含み無料旅行、企業健康保険あり。

Air Franceは、
基本給14,000ポンド。残業手当ては倍の賃金。年次休暇は25日間。
週最大35時間勤務、勤務時の食事代と必要なフライトを支給。

American航空は、
基本給21,570ポンド。手当ては特になし。年次休暇は3年以降は10日間、15年以上は15日間。
泊まり勤務時は手当てあり。国際線添乗時には残業手当あり。

エミレーツ航空は、
基本給7,800ポンド。各種手当てが4,000~6,000ポンド。年次休暇は30日間。
収入はいずれも非課税。家族含み無料宿泊と航空券あり。社員はドバイベースである。

平均値で見た場合、全体的にCAさんの収入は多くないと感じました。その中においてBAは比較的恵まれている方に見受けられます。
それにしても激務でシフトありの客室添乗員としては割に合わない気がします。おまけにイギリスの税金は高いため手取りは少なくなってしまっているはずです。

どうして安いと思うかと言うと、私の勤める会社で採用している経験10年ほどの技術系エンジニアが約40,000ポンド(週40時間で残業代は出ない)くらいで、年次休暇が23日、企業年金と企業保険有りの条件です。

イギリスで思うのは労働者をトコトン安く使おうという企業の姿勢がミエミエな事です。私のような労働者階級では毎日をどうやって生きていくかという事と、さらに失業した場合の不安が常に付きまといます。

私としては会社の労使間の賃金格差が気になります。

シャルルドゴール空港の呼び出しチャイム

パリのドゴール空港に行くと、呼び出し音の前に鳴るチャイムの音が気になりますよね。
携帯のメール着信音に使おうと思って探してみたら下の場所にありました。

http://www.amazon.com/Indicatif-Roissy/dp/B00260PL6K
(2011年リンク先を変更しました)

ちゃんとした"Indicatif Roissy"という曲名があるようです。
本当はMIDIファイルを入手したかったのですが、今のところ見つかりません。
私はとりあえずMMFファイルに変換して着信音に設定することが出来ました。

日本の子供は先進国でずば抜けて「孤独」…幸福度調査

国連児童基金(ユニセフ)は2007年2月14日、先進国に住む子どもたちの「幸福度」に関する調査報告を発表した。(読売新聞から、記事はこちら)
今回は日本の記事を参照しましたが、イギリスでも同じような記事が自国の結果について書いています。イギリスの場合は悲惨な結果が出ました。
Timesの記事(英語)
CNNの記事(日本語)

大変興味深いので、Unisefの日本語サイトからオリジナルのレポートをダウンロード(英文)して読んでみました。 調査結果を見て色々書きたいことはありますが、ここではそのうち一部だけ書きます。

社会ができる事、家庭や親ができる事
イギリスに住んでいる身としては散々な結果に悲しくなりましたが、レポートの中にも書いてあるように経済指標とレポートの結果には関連性がないようです。
国や社会の環境として(文化的な事も含めて)良くない場所である事は事実として認めるべきだと思います。しかしながら個々の質問についてその多くは家庭における「行動と行動指針(しつけ)」によって大きく左右されると思いました。

家庭と親に関連すると思う質問項目:
例えば、食事の内容や、家族との食事、親が与えるもの、親との関係など。

国や社会環境が関わると思う質問項目:
親の失業率、収入、乳児死亡率、未成年妊婦の死亡率、ワクチン摂取率など

マリファナの吸引経験、タバコなど必ずしも上記のどちらともいえない質問項目もあります(それらに寛容な社会がいけない、親が管理していない事がいけない等、それぞれが責任を擦り付けることが出来る)

これらの質問は言ってみれば、国や社会環境への警告として読むよりも親や家庭への警告として読めるのではないかと思いました。
また紙面が限られたニュースで一部の回答について知るよりは、全体の要旨を知るべきだと思いました。
英単語がわかる人は表だけでも良いので、元々のレポートに目を通す事をお勧めします。

欧米の映画で見る「幸せな家族像や家族の絆」などは、イギリスやアメリカにおいては稀有な存在になりつつあるのかもしれません。

(今回の調査では日本について全ての項目の結果が出ているわけではないので、イギリスと日本の比較はできません。)

イギリスの個人医療保険

イギリスの国民医療保険であるNHSがあまりにも頼りないので、一部の人は別途「個人医療保険」に加入しています。
これにより、受診費用が個人医療保険でカバーれるため、私立の病院に行く(GPから紹介を受ける)事が出来ます。
私立の病院との違いは、治療までの時間を短く出来る事です。例えば、
① GPが紹介を渋らない
GPは医療費削減の目的で、患者をふるいにかける使命を担っているようです。
「NHSの専門医を紹介してください」と言った場合は、「もう少し様子を見てみましょう」が繰り返されますが、
「個人保険に入っているので専門医を紹介してください」と言った場合は、「では、この専門医が、あなたの保険でカバーされるなら紹介しましょう」という答えになります。
② 短時間で専門医に会える
NHSでは、専門医に症状を見てもらえるまでに時間がかかります。ましてやその後の治療に関する事(精密検査や手術など)に月単位の時間がかかります。3ヵ月後のアポイントメントと言われることもよくあります。この時間を大幅に短縮することが出来ます。
よって上の方で「治療までの時間を短く出来る」と表現しました。

さてこの個人医療保険、家族をカバーして費用は年間で20数万円位ですが、あなたは入りますか?
ちなみに私は過去10年間では、プライベートで使った治療費で保険料の元はとっていませんが精神衛生上ずいぶんと助かっています。
入っておくことをお勧めしますが、あくまでも有料の保険ですので、NHSで不安を感じた事があれば、それを機会に考えてみたほうがよいと思います。
(何かの機会にGPで「プライベートならば紹介してもらえますか?」と言ってみて、態度が変わるような経験があるならば、今後に備えて入っておくべし。)

これらは入り比べることが出来ないので、私が入っている特定の保険を薦めることはしませんが、サーチエンジンで以下のようなキーワードを入れるといくつかの保険が出てきます。
「UK private medical insurance」
(ウェブ全体で検索。日本語のみで検索しても出てきませんよ。)
カバー範囲、比較、保険料の見積もりが出来るサイトもあるようです。